「真実を証明する力」をミッションに掲げ、フィンテック技術をベースに電子署名・電子請求・電子契約などの革新的サービスを生み出しているリーテックス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:小倉隆志)は、2024年5月1日付で前・警察庁サイバー警察局長の河原淳平氏を顧問として招聘することにいたしましたので、お知らせいたします。

  • 顧問就任の背景

AI(人工知能)やDX(デジタル・トランスフォーメーション)が当たり前に活用される昨今の状況は、デジタル上に流通する情報の真贋を見極めることが極めて重要になっています。著名人になりすましたSNS型の投資詐欺は、2023年に被害件数が2271件、被害総額227億円と急増しています(警察庁調べ)。また、金銭や企業の機密情報の窃取、業務停止を目的とした攻撃(例:ランサムウェア、標的型メール、脆弱性の悪用、サプライチェーン攻撃、DDos攻撃、フィッシング詐欺)といったデジタル犯罪も後を絶たず、迅速な対応が求められています。

当社は、こうしたAI・DX時代に人間の尊厳を守るサービス開発を行うためには、デジタル情報の真実を証明する証拠(「デジタル証拠=digital evidence」)を整えることが必要だと判断、「デジタル証拠」を通じたAIなりすまし詐欺に対する防犯システム対策の開発を本格化するため、この度初代警察庁サイバー警察局長を務められた河原淳平氏を顧問として招聘いたしました。

  • 河原淳平氏プロフィール

1964年 ― 3月3日生。兵庫県出身。
1988年 ― 上智大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。警察庁入庁。
1993年 ― 総理府国際平和協力本部事務局
1994年 ― 国際刑事警察機構(ICPO)事務総局
2010年 ― 内閣情報調査室内閣衛星情報センター分析部主任分析官
2017年 ― 石川県警察本部長
2019年 ― 警察庁長官官房サイバーセキュリティ・情報化審議官
2022年 ― 警察庁情報通信局長
2022年 ― 警察庁サイバー警察局長

  • 今後の展開

当社は河原氏の顧問就任を契機に、詐欺被害に対する防犯の観点からシステムを高度化させます。デジタル証拠としては、現在、電子署名やタイムスタンプなどが運用されていますが、AIによるDeep Fakeが無かった時代の仕組みです。テクノロジー基盤が全く変わった現状から、新たな仕組みづくりが急務となっています。リモートワークの円滑化のためのハンコレスではなく、AIを悪用したなりすましやフェイク詐欺などの被害から守るための新たなデジタル証拠が必要です。これには技術開発だけでなく、法制度のバックアップが必要です。弊社は、今後関係省庁との連携を進めてまいります。

  • コメント

(河原淳平氏) AIやDXといったテクノロジーの進歩は、ビジネス・暮らしにおける効率性・利便性を高める一方でそれらを悪用した様々な犯罪を引き起こすといった負の側面も見せています。警察当局としても2022年にサイバー警察局を立ち上げるなど対策を強化していますが、日々複雑化する犯罪に立ち向かうためには、これまで以上に機動的かつ緊密な官民の連携が必要になってきます。リーテックスのようなデジタルビジネスのプラットフォーム的な役割を担う企業がその連携に貢献することが大切だと考え、顧問就任を決意いたしました。

(小倉隆志氏) 弊社の革新的なデジタル証拠「ONEデジ」は、最高のセキュリティとコストパフォーマンスを両立させたと自負しています。DXで便利になるのは当たり前ですが、これからは取引の安全の確保の観点が極めて重要です。これには社会としての統一したセキュリティ・ルールが必要です。デジタル証拠に関しては、国内の法学的研究が遅れています。河原氏の顧問就任を契機に、技術的な開発だけでなく、社会にとってあるべき取引の安全確保の制度作りについても、訴えていきたいと考えています。

以 上

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