時代は、電子契約から電子署名へ | リーテックス株式会社 特別企画(小倉隆志社長インタビュー)【Part1】

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    常に時代の流れを見逃さないリーテックス株式会社(以下、リーテックス) 小倉隆志代表に会社立ち上げから、今後の事業展開までフリーアナウンサーの橘ゆりが聞いた。

    きっかけは新たな事業の立ち上げ

    世の中のDX化を肌で感じるため新規事業の立ち上げに着手した小倉代表は、誰の手も借りず一からすべての手続きを進める中で、あることに気付いた。

    あらゆる手続きが簡素化されているにも関わらず、契約だけは紙が必要で、ハンコを押すというプロセスを踏まなければならないのは、なぜなのか。

    日本全体のDX化を進めるには、最後の「紙」という部分をペーパーレスにする必要がある。

    この”閃き”とともに新規事業の立ち上げに拍車をかけるも、時を同じくして世界を大きく変える出来事が起きた。

    世界を襲ったコロナ禍…電子契約サービスはレッドオーシャンに

    2019年、リーテックスを設立して間もなくのことだった。

    コロナウイルスパンデミックが世界を襲い、出社をしない勤務体系が日常化すると「電子契約サービス」がトレンドに乗った。

    大小さまざまな企業7000社から資料請求が相次ぐものの、電子契約サービスは”流行りもの”だけに、あっという間にレッドオーシャン市場となった。

    業界全体として電子契約サービスは伸び続けたが、競争は極めて過酷なものとなったのだ。

    ブルーオーシャン戦略に切り替えるため、次に小倉代表が目をつけたもの。それは、電子署名の深堀りだった。

    法学者として電子署名法を研究「法律は技術に対して中立である」

    武蔵野大学客員教授として教鞭を執る小倉代表は「電子署名は40年前の技術で、技術革新がない」と気付き、法学者として「電子署名法」の研究に着手した。

    そこで導き出したのは「法律は技術に対して中立であり、技術要件がない」ということだった。

    同時に、紙の契約書は「見えるもの」という原点に立ち返り、「見える電子署名」にして改ざんできない仕組みにすることを思い付く。またしても、小倉代表の”閃き”だった。

    世界初の「見える電子署名」

    署名履歴に付与された二次元バーコードから、文書の閲覧要求を行うという技術を特許申請し、開発に着手した小倉代表。これが、現在リーテックスが推し進めるビジネスの中核を担う。

    世界で初めて開発された「見える電子署名」は、安全でわかりやすい仕様を誇る。

    2024年2月、日本政府が正式に認めるかたちで「電子署名法」上の電子署名であるとの確認がとれた。

    ワンタイムデジタル署名「ONEデジ」は議事録や電子請求書、また卒業証明書など従来”ハンコを押していたもの”に応用しながら幅広いサービスを展開中だ。

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